2次下請けが倒産し、工事代金が未回収になっていた山口県岩国市のマジメさん(仮名)=建設=は8月9日、元請け2社のうち(株)間組と、164万3271円の全額を立て替え払いすることで合意し、工事代金が振り込まれた。
「職人の給与が確保できて本当に良かった。交渉に一緒に参加してくれた仕事人グループ(仮名)のメンバーに感謝。もう一社の戸田建設にも立て替え払いを求めたい」と話している。
破産で手形が不渡り!工事代金が未回収に
マジメさんは、米軍岩国基地沖合移設に伴う雨水排水設備工事を3次で請け負っていた。
2次下請けの(株)御崎組が4月26日、破産手続きに入り手形が不渡りに。総額約320万円の工事代金が回収できなった。元請けは(株)間組と戸田建設((株))の2社。
マジメさんは仕事人グループに相談し、7月27日に国土交通省中国整備局に請願。
特定建設業者の戸田建設(株)、(株)間組などに建設業法41条に基づく問題解決のため、交渉のテーブルに着くように指導することを求めた。
元請けが未回収工事代金を立て替え払い
(株)間組から7月31日にマジメさんに話し合いの場を持ちたいと連絡が入り、「下請けの一人親方にまだ払えずにいるので、盆前には解決してほしい」と要望。
「8月4日に話し合いのテーブルを持つこと」で合意した。
話し合いにはマジメさんのほか、仕事人グループのメンバーらが参加。
山成政士土木工事部長らが対応し、「突貫工事で無理をお願いしたのに、こういう事態になって誠にお気の毒。マジメさんの未回収部分については対応したい」と前向きな態度を示した。
工事代金を確認し、下請け9人には、(株)間組から直接振り込み、マジメさんの分はその場で現金で受け取ることになった。
「解決できて、みんなも喜んでいる。本当に良かった」と話している。
工事代金の二重払いの壁も
一方、戸田建設(株)は「経営状況が厳しいし、二重払いはできない」と解決に背を向けている。
建設業法や国会議事録などを示し「法は立て替え払いを求めており、結果としては二重払いであっても、それが特定建設業の務めだ」と主張したが、話は平行線。
仕事人グループでは引き続き、交渉することにしている。
参考:全国商工新聞から
あなたにとって最も有益な情報を
工事代金の未払いは非常に多いが、取引関係を考えるとどのように回収するのかは難しい問題だ。
難しい問題なだけあって、ズルズルと回収が遅れると、遅れるにしたがって未払い金を回収することは難しくなる。
実は回収には手順と確かなノウハウがある。
単純に弁護士に依頼して、内容証明を送り、最後は裁判で回収することが最もよい方法と思い込んでいる場合も多い。
そんなに単純に回収が可能なら、どの建設業者も困らない。未収金回収の解決事例から、あなたの状況を解決に導く実例を参考に、解決に繋げていただきたい。
成果を確実に上げるためのマニュアルも提供しているので確認していただきたい。
ご相談はこちら 無料
※ご記入いただいたアドレスに返答メールが届きます。