兵庫県西宮市のマジメさん(仮名)=造園=は長引く不況の影響で経営不振となり、約200万円との消費税と約500万円の社会保険料の納付が困難となっていた。
消費税に関しては完済したが、社会保険料は納めきれず年金事務所と相談し、分納を約束。しかし予定通り納付できなかった昨年12月、280万円の売掛金などが年金事務所に差し押さえられた。
- 社会保険料の280万円を差押え解除
- 差押えで自殺者も
- 差押えを解除
社会保険料の280万円を差押え解除
困ったマジメさんはインターネットで知った仕事人グループ(仮名)に相談。12月26日に仕事人グループのメンバーら3人で差押え解除を求めて年金事務所と交渉した。
徴収課長は「差押えた売掛金でも社会保険料の滞納分には足りない。解除はできない」と回答。
マジメさんは「売掛金を持っていかれたら倒産するしかない」と実情を説明。仕事人も「差押えによって経営も生活も破たんする。これでは元も子もない」と訴えた。
徴収課長は「(社会保険料の分納の)約束を守らなかった」と反論。
差押えで自殺者も
しかし仕事人は「滞納分を生命保険で払えと迫られ、自殺に追い込まれる納税者もいる。それを防ぐために国税徴収法などで納税緩和処置が規定されているはずだ。納税と人命のどちらを重んじるのか」と問いただす。
すると徴収課長は「人命だ」と回答。マジメさんも「結果的に分納約束を守れなかったことは申し訳ない。今後はしっかりと納付したい」と答えた。
差押えを解除
後日、担当者から「売掛金の差押えを解除した」と連絡があった。
マジメさんは「これで社員の給料や家賃、融資の返済を支払うことができる。本当に助かった」と語った。
(参考:全国商工新聞から)
滞納・差押えには理由がある
分納の約束を果たせなかったのは確かに悪い。しかし、社会保険料が上がり、消費税も上がり、そのことで消費が冷え込み、経営が悪化することは良くある。
これは経営者の努力がどうこうではなく、政策の問題だ。売掛金の差押えは、取引先との信用問題に関わる死活問題だ。
この差押えにより、「経営も生活も破たんする。これでは元も子もない」という言葉は本当にその通りだ。
ポイント:早目の対応
納税が困難になった時点で、早い段階で制度の活用など、しっかりとした対応が深刻な事態にまで発展するのを防ぐ。早目の対応が重要だ。
マジメさんは今回、差押え解除が実現し、事業を継続することが出来て本当によかった。
ただ、経営環境の厳しさが解消したわけではない。これを機に経営や計画を見直し、より良い経営環境を築くことを目指し頑張っていただきたいです。
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お客さまの声
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差押え解除のお願いに役所に何度出向いても「無理」の一点張りでしたが、督促状・差押えマニュアルを読んで交渉したら職員の態度が180度かわりました。本当にマニュアル通りに交渉したらこんなに簡単に解決できたのにビックリです。今後は経営を立て直すための勉強もしっかり進めていこうと考えています。再チャレンジができるのもマニュアルのおかげです。ありがとうございました。また、これからもよろしくお願いします。
愛知県:男性
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無料 差押え3対策
差押問題の解決には3つの必要なことがある。
- ひとつ目は、法的制度を活用し、確実に徴収権力から差押えを回避・解除・返金することだ。
- 二つ目は、そもそもの税・保険料額を見直す。
- 三つ目は、収支・資金繰りを見直す。
ひとつ目は上記に示すマニュアルを参考にしていただきたい。二、三については自分では十分に実施していると思っていても、第三者が客観的に見直すことで状況が一気に好転する場合も多々ある。
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税金や保険料の滞納だけでなく、借入金の返済問題も同時に抱えている人が多い一方、差押え問題の解決には債務整理も大きくかかわってくることはあまり知られていません。
なぜなら、一般的に言われるように税金の滞納は自己破産を行っても消えることはありません。しかし、実は債務整理を行うと同時に「滞納処分の執行停止」という制度を活用すれば滞納本税・延滞税をともに消滅させることができるのです。
債務整理は自己破産だけでなく様々な方法がありますので弁護士にご相談ください。滞納税金・保険料の納税義務を消滅させゼロにする唯一の方法である「滞納処分の執行停止」は、債務整理の手続き後に自らが申請することで適用される制度です。
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この方法は「延滞税に対して延滞税は発生しないため、これ以上支払額が増えない」だけでなく、地方公共団体の判断で延滞税の支払い免除となる場合も多くあります(延滞金の裁量は地方公共団体にあるため)。
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