差押え解除!社会保険料2300万円未納を解決した方法とは

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社保料の滞納が理由の差押えを解除

社会保険料の滞納を理由に600万円の売掛金が差し押さえられた兵庫県西宮市のマジメさん(仮名)=衣料品販売=は西宮年金事務所と交渉し、9月17日、差押えを解除させた。

「年金事務所に解除できないと言われた時には、破産の手続きをしなければと床にへたり込んだ。あの時仕事人グループ(仮名)に相談していなければ、今はありません」と話している。

社会保険料の納付が困難で生命保険を差押え

マジメさんは2010年から滋賀県草津市に本社を置く衣料品メーカーの委託販売会社を開業した。翌年から売り上げが減少し、社会保険料の納付が困難に。

それでも毎月1回以上は年金事務所に出向いて分納を続けてきた。

しかし、4月に担当者が代わると分納を認めず、今年度分と未納分のあわせて毎月200万円を納付するように言われ、さらに売り上げが伸びた月は100万円~200万円の追加納付を迫られた。

「出来なければ売掛金や財産を差し押さえる」と言われ、やむなく納付誓約書に押印。

しかし、4月からの消費税増税や天候不良などの影響で例年より売り上げが減少し、8月には生命保険が差し押さえられ、未納分の社会保険料に充当された。

社会保険料の未納額が2300円に!差押通告

マジメさんは納付の努力を続けたが、未納額は2300万円となり、9月1日、工面した10万円を年金事務所に持参したときに「こんな金額では追いつかない。もう結構。差押えを行います」と非情な通告を受け、二つの会社の売掛金を12日に差し押さえると通知された。

マジメさんは8日に西宮年金事務所に出向いて「このままでは従業員に給料が支払えない。差押えを解除してほしい」と訴えた。

しかし、「廃業するかどうかは社長さんの判断」と冷たく言われ、目の前が真っ暗になった。

年金事務所と差押え解除へ交渉開始

マジメさんは仕事人グループ(仮名)に相談。9月11日、衆議院議員を通じ、西宮年金事務所の所長や徴収課長と面談できるよう依頼。

マジメさんは翌日、仕事人グループのメンバーと西宮年金事務所に出向き「このままでは月末に55人分の給料が払えず倒産に追い込まれる」と訴えた。

国会答弁で給料の先取特権【ポイント】

また、衆議院財務金融委員会(09年2月22日)で日本共産党の佐々木憲昭議員の質問に対し、与謝野馨財務金融相(当時)が「租税債権より(賃金は)先取特権があると思う」と述べたことを取り上げ、

「差押えられた売掛金はすべて給料に充てるものであり、先取特権がある」と主張。

マジメさんは事業計画書や返済計画書とともに資金繰表を作成し、経費の約90%が給与と法定福利であることを明らかにした。

差押えられると従業員の給料が払えない

徴収課長は「事業計画や返済計画を作成してもらい、それを専門家に見せて納付が可能かを判断して対応したい」と回答。

仕事人は「給料の支払いは労働基準法で事業主に義務付けられている。民法では労働者への賃金支払いを税金よりも優先する先取特権を認めている。

給料の原資である売掛金の差押えは認められない」と解除を促した。

請願書、計画書を示し差押え解除

マジメさんは同日、厚生労働大臣に差押えの解除を求める請願書を提出した。翌日、年金事務所は差押えを強行したが、マジメさんは連休明けの16日に事業計画などの書類を提出。

翌日3度目の面談で徴収課長は「私の判断で差押えを解除する。仕事人グループさんも(計画書などを)チェックしてくれたと思うので信用する」と話し、差押え解除を指示した。

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(参考:全国商工新聞から)

租税債権よりも労働債権は先取特権がある

この事例は、売掛金の原資が給与であることを証明することで、租税債権よりも先取特権があり、差押えを解除させた。という画期的な解決事例だ。

計画書などの作成もそうだが、この短期間での交渉の内容や進め方など、すごくインテリジェンスを感じる。学ぶことが非常に多い事例であることは間違いない。

 

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差押え問題の解決には債務整理も大きくかかわってきます。

例えば、税金・保険料の滞納は自己破産を行っても消えることはありません。

しかし、滞納している税金・保険料の納税義務を消滅させることでゼロにする唯一の方法である「滞納処分の執行停止」という制度は、債務整理と同時に行うことで適用される場合が非常に多くあります。

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